ショックのあまり記憶を喪失。

日課のお散歩であるが、自然豊かな道を歩こうと思う。

本日のコースは緑のトンネルだ。

 

日差しは強すぎず弱すぎず。

少し曇っているが、それくらいがちょうど良い。

たまに日が出てくると汗ばむくらいだ。

気持ちよく歩くことができるお天気である。

 

そんな日に私は突如記憶を失った。

…気がする。

 

理由はこれ。

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ただ乗りイモさん。

許可は取れなかったが出演不可避である。

勝手に乗車してきたので運賃代わりだ。

 

写真ではお行儀よくベビーカーに乗っているが、彼/彼女が最初に座ったのは私のメガネのレンズである。

 

目の前に突然何か降ってきて動いていることに気付き、羽虫の季節か〜と思ってよく見たらイモさんだった。

私は虫全般苦手だが、降ってきた芋虫なんて論外である。

 

いや。これは芋虫というのか?

毛はないので毛虫ではないがよく分からない。

が、よく分かりたくもない。

 

更に私をゾッとさせたのは動きの速さだ。

可愛く「ウニッ…ウニッ…」くらいなら良かったが、こいつは違った。

「ウニョニョニョニョニョロニョロニョロ!!!!」

と、蠢いてみせたのだ。

 

そんなもん見せられたら叫ぶ。

冷静でいられるわけがないではないか。

ということで即座にブンブンとメガネを振り回して落っことしたのだ。

 

そして緑のトンネルなんて選んだことを後悔して悶々としていたら目的地にたどり着いていた。

道中の記憶は無い。

呆けたまま歩いていたようだ。

でもそのおかげでなんとか通り抜けられたので、良かった良かった。

 

…と思ったら、再タダ乗りを発見したのである。

レンズがダメならベビーカーの上!と思ったのかもしれないが、ダメなものはダメだ。

無賃乗車なんてとんでもない。

 

この後はなんとかティッシュでこそげ落として降車してもらったが、風が強かったのでどこかに飛んで行った。

もしかしたら風に舞ってまた別の場所に乗車したかもしれない。

例えば髪の毛とか…ね。

 

早く家に帰って頭からシャワー浴びたい。

 

 

 

作成者 思い出しては冷や汗をかいて寒くなってきたあかね