前回は「家の中で野外生活☆風邪っぴき一直線の私は毎日が筋肉痛☆」という話(要約)をしたので今回はその続きである。簡潔過ぎてわからない人は前回のブログを見てほしい。
私はいつも通り、寒いなぁ体が辛いなぁと思いながら変わらぬ毎日を過ごしていた。
のだが、それは突然だった。
心臓がズグンッッ…!!!
一瞬何が起きたのか分からない。
今私は皿洗いをしていたところだ。
洗ったお皿を水切りカゴに置くために手をのばしている最中である。
寒暖差が大きいところにいたわけでもないし、走り回っていたわけでもない。
何も起きそうもない日常の一幕で、突然異変が起きたのだ。
私の心臓がいつもと違う鼓動を刻んでいる。
いつもは真顔でドクッドクッドクッドクッとすましているのだが、今はヤバい。
顔面から滝のような汗を流して白目を剥きながらドクンッ…ドクンッ…ドクンッッ!!って感じだ。
今まで感じたことのない痛みと心臓のビートである。
そんなさなかに頭に浮かんだのはパイカルを飲んで心臓がドクンドクンしてる名探偵コナンくんだ。
今の自分の状態はまさにあんな感じである。
こんな暴れ牛の如くアピールしてくる心の臓なんて初めてだ。
もし私が二次元にいたら、身体中から煙がシューシュー出てきて胸を押さえながら「うぉおおおおーーー!!!」と叫んでいただろう。
まさか元の姿に戻ろうとしているのか…!?
なんてふざけている場合じゃない。
心臓が激しく痛い。
痛くて息ができない。
しかも心臓が痛むと共にその後ろの肩甲骨あたりもビキッ…!!と痛みが走る。
息を吸おうとするとその周りの部位が拡張を拒否して広がってくれない感じだ。
痛む場所は心臓と肩甲骨だけなのだが、その部位を中心として痛みが広がるので体を少しでも動かそうものなら激痛で体が動かなくなる。
目の前の物を取ろうと手を伸ばしただけで体が痛みにこわばって固まってしまうのだ。
(な、なんだこれは…)
(心筋梗塞!?)
(心臓発作!?)
(このまま倒れて入院したら娘は大丈夫か!?)
(まさかの事態に備えた遺書まだ書いてない… !!)
…などと一瞬にして色々な原因とその後のパターンが脳裏に浮かび、心の中は相当なパニック状態である。
痛みのあまり上手く身動きがとれないのだがどうやら意識を失うことは無さそうなので、へっぴり腰のままどうにかその場を離れて布団に倒れ込んだ。
そしてうつ伏せでズグンズグン波打つ痛みに耐えながらスマホの電話を用意する。
万が一心臓に異常がある場合は救急車を呼ぶためだ。
そんな私の側では、娘が布団に寝転んでサボっているらしき母に対して怒りながら泣き出している。
違うんだ娘よ…
母はけっこうピンチなのだ。たぶん。
腕を引っ張られても起き上がれないんだ。許してくれ。
パイカルを飲んだコナンくんだって心臓ドクンドクン煙シューシューしながらトイレでサボってるわけじゃないのだ。
てかそんな緊急事態でよく誰も助けを呼ばなかったな。
ウォオオオオ!!とか叫んだら誰かしら駆けつけそうだけど、実はアレ心の中の叫びだったのかな??
とまぁちょいと話がズレてきたところで気がついたことがある。
よくよく痛みを感じてみたら、心臓の痛みはついでって感じがする。
たぶん本元じゃない。
諸悪の根源は肩甲骨の奥にいる気がするのだ。
つまり悪いのはきっと肩甲骨周辺の筋肉だ。
というわけでミチタさんに試しに背中や首や臀部のツボを押してもらうことにした。
ちなみにミチタさんはさっきから危機に瀕している私の近くでのほほんと娘の相手をしている。
救急車がどうのとか入院になったら娘はどうしようとか焦っている私を尻目にひどく冷静なのが気になるが、まぁ多分そんなことにはならないのでいいや。
とにかくこの痛みの根源がありそうなところを押しまくってくれ!
ということで押してもらった。
すると…
なんということでしょう!
みるみる痛みが和らいでいくではありませんか!
と某改築番組のようなナレーションが私の脳内に流れた。
息をするだけで「動いてんじゃねぇぞ!」とばかりに鞭を打たれギュウギュウ心臓を潰されていたような拷問的感覚が、力を抜いて息を吸うことを許されるようになってきた感じだ。
だんだんと痛みから解放されていくのがわかる。
もう今はパイカルコナンくんじゃない。
メガネをキラッとさせて「バーロー…」と言いながら安堵できるくらいには余裕も生まれている。
なんだったんだろう。さっきのピンチは。
もう救急車も必要ない。
まだ痛みはあるけど息はできるし心臓は痛くない。
肩甲骨の奥辺りは結構痛いし、体を動かすのも辛いけれどだいぶマシになった。
ふ〜。よかったよかった!
これなら元の姿に戻ることもなけりゃ救急車に乗ることも入院することも無い。
というか元の姿ってなんだ(笑)
と少しの恥じらいが湧き上がりながらも落ち着くことができた。
憶測ではあるが、結論から言うと原因はおそらく
酷いコリ
である。
またかって感じだ。
ソラマチで単身遊んでいたら背中が痛くなって泣きながらマッサージ店に駆け込んだ3年ほど前の誕生日当日を思い出す。
あの時も周りに誰もいなきゃ地面で丸まってのたうち回るくらい痛かったのだが、今回は別格である。
よほど体が固くなっていたのだろう。
極度の運動不足と姿勢の悪さがこんな酷いコリを生み出したのだ。
あと添い寝している娘を押し潰さないように毎晩変なポーズで寝ているのも一因かもしれない。
とかく私は119番を呼ぶことも元の姿に戻ることもなく、無事に…とも言えないがなんとか日常に戻ることができた。
でもこのコリに関しては放置できない。
してはいけない。
ミチタさんがそばにいたから良かったものの、娘と私の2人だけだったら詰んでいたのだ。
みなさんもたかがコリとか思わず、しっかりと日常的に軽い運動をして背筋を伸ばして過ごすべきである。
疲れたから運動できない〜なんて言っていたら悪循環にハマるしかないのだ。
できるだけ自分の心臓をビビらせることなく平穏に過ごしたいものである。
作成者 ドクターエアのマッサージ器をミチタさんと取り合いになっていて再び体がストライキを起こしそうなあかね