奇跡の発見と感謝

先日、埼玉県所沢市にあるトトロの森へと赴いた。

抱っこ紐からはみ出でギャンギャンぐずり祭りをしている8キロの重しと共にちょっとしたお散歩をする為だ。

 

しかし私は自分が運動不足だということを失念していたうえ、ミチタさんが調べて勧めてくれたルートは6キロ近くあるという事実に気づかないまま歩き始めてしまったのだ。

 

ちなみに普段近くのスーパーくらいにしか行かない私にしれっとそのルートを勧めた理由は単純明快。

鍛える為らしい。

さすがスパルタ教育人だ。

 

つらいっちゃつらいが、そのスパルタによって得るものを得る機会が多い私はむしろありがたみを感じている。

だから距離に関してはそれで良いのだ。

 

だがしかし、今日はずっと抱っこしなければならない重しがいる。

しかも何故かご機嫌ななめで大暴れしながらシャウトしているのだ。

まぁまぁ地獄である。

 

そんなお供を連れて歩き続けるうちに両足に豆ができ、重さで腰がやられ、オムツやらお尻拭きやら着替えなどを入れたリュックによって肩がギチギチと鳴り、挙句の果てに…

 

持たせていたおもちゃを失くした。

 

一応ちゃんとクリップで留めていたのだが、何回か「ぎゃーーーーん!」と泣きながらバンザイした時に力付くで引っ張って取ってしまったようだ。

 

落としたことに気付いたのは次のトトロの森へと向かう電車を待っていた時だった。

そんな状況じゃ諦めるしかあるまい。

マスクの紐もちぎり取られたし、探す余力なんてどこにも無かったのだ。

 

そんな散々な目に遭って鬼の形相でふらつきながらミチタさんと合流。

おもちゃ紛失の件を聞いたらなんと次の日に現地へ向かうと言い出したのだ!

わざわざ電車にどんぶらこどんぶらこと長時間揺られながらおもちゃを探しに行くなんて…。

内心「あのおもちゃをそんなに気に入っていたのか。本人以上に」と驚きつつ、思い出せる限りの情報をミチタさんに伝えた。

 

そして昨日。

まさかの見つかったという知らせを受けたのだ。

 

ミチタさんから送られてきた写真には、木の枝に引っ掛けてあるおもちゃが写し出されている。

どうやら親切などなたかが拾って分かりやすいように引っ掛けておいてくださったのだ!

 

これにはもう感謝しかない。

どこの方かも分からないのでお礼を申し上げたくても叶わないのが申し訳ないが、おもちゃは無事に本来の所持者の元へと帰り元気にガジガジと噛まれている。

 

本当にありがとう!

拾ってくれた方に幸あれ!

 

 

 

作成者 こっそり同じものをAmazonでポチり、あたかも実はリュックに入っていたかのように装うことを考えていた愚かなあかね