昨日は2月2日。節分の日であった。
昨年は豆まきしたのか忘れたが、やけに長い手作りの恵方巻きは食べた。1枚の海苔をそのまま巻いて1本にしたので、無言で食べきるというのがちょっとした苦行に。中身の具は自分が好きな物を7種類用意し、ひたすらに詰め込んだため組み合わせもへったくれもない感じになったが、結果としては美味しかった。
とまぁ色々あったがしっかりと行事をこなしたので良いだろう。
しかし今年は恵方巻きにかける熱意はそこまで無い。代わりにアート魂がざわついており鬼の面でも作ろうかと思い立ったのだ。
そう、私は当日までそのつもりでいた。
幼稚園や保育園では確か鬼の面を作ったこともあったと記憶しているが、それ以降はなかなか機会が無いことだ。自分や親戚の子供に豆をぶつけられる為に作ることはあるかもしれないが、頻度は少ないだろう。ここで大人の本気の鬼の面作りをやってやろうじゃないかというわけだ。
絵心は無いが、なんかこう見ていてムカつく顔を描いてみたい。思わず豆をぶつけたくなるような。そんな面を作ってミチタさんに襲いかかろう!なんて考えて当日を迎えた私だったが思わぬ事件が発生した。
お腹が痛い。
ついでに胃も痛い。
なんなら背中も痛い。
痛い痛い尽くしである。
鬼になった記憶も豆をぶつけられた記憶もないが、なんか色々痛いのだ。もしかして気が付かぬうちに家に鬼が住み着いていて、私の健康に悪影響を与えているのだろうか?もしくは、よそのお宅でボコボコにされた鬼が私に憑依したのだろうか。怖。
それなら豆をぶつけて退散してもらわなければいけないが、あいにくと今年は豆まき用の豆を買っていない。去年食べ尽くすのが大変だったので「来年は買わないか、もしくは小豆で代用しよう」とか考えていたのだ。でも手元にあるのはゆであずきのみ。お餅と一緒に食べようと思っていたので投げることは想定されていない。
最悪、これで豆まき的なことをするならおはぎにして投げればいいのかもしれない。普通の豆よりも重くて粘着質なダメージを与えられるので強そうだ!まぁ部屋や庭が大惨事になるのでオススメはしないし誰も真似しないだろうが。
今年の節分はただただ鬼になってミチタさんに襲いかかるのが目的だったので、退散させる手段は用意しなくていいやーと考えていたのは誤算だった。
それにしても体中痛くて仕方がない。背中をゴリゴリ押してマッサージするやつでコリをほぐしていたら背中や胃の痛みは少しマシになってきたが、お腹は痛いままだ。腹巻崇拝者の私の腹はあまり冷えておらず、別の原因に心当たりはあるがどうにもできない。
もう今の痛みに歪んだ顔を写メってお面に貼り付ければそれでいいかもしれない。多分豆を投げつけたくなるような表情をしているからだ。
などと無理矢理にでも節分行事を遂行しようと考えたが、お腹を押さえて丸まっている私にはそれすらもできない。無力なもんだ。
豆をまけず、鬼にもなれないならば心の中で唱えておくしかないか・・・ということで例のアレを布団にくるまって唱えることにした。
鬼(痛み)は〜外!
福(健康体)は〜内!
これで痛みが去ってくれることを願う。
ただ、3日現在もまだ痛いのは遅効性の呪文だからかもしれない。
きっとそうだ。
作成者 来年こそはすごい鬼の面を作りたいなぁと意欲だけは湧いているあかね