タイトルを読んだら経験者はピンとくるはず。いや、なかなかそんなトリッキーな経験をした人はいないかもしれないが。
なのでまずはご説明をさせていただこう。
これは主に満員電車での出来事。つり革に捕まっている他人の膝が突然自分の頭に直滑降で降ってくる事件(!)である。
相手もきっとワザとではない。たまたま膝の真下に私の頭があっただけ。
でも突如撃墜された頭はジンジン響き、目がチカチカするほど痛いのだ。
「そんな大げさな〜」と思う人には脳天唐竹割りをぜひ経験していただきたい。
来るぞ来るぞ!というのとは訳が違うのだ。
真剣白刃取りじゃない。奇襲である。
パーソナルスペースなど無い満員電車内ではあるが、とんでもないところまで手を伸ばして吊革に捕まるのは違うと思う。
手が自分の立つ位置から著しく離れた時点で手を離してもらいたい。
でないと、思わず膝が落っこちてしまうのだ。
そして私の頭に当たる。多分膝の方も痛いと思うが。
悲しいことにこの件にはもう一つ問題がある。
ほとんどの人が謝らないということだ。
見知らぬ人の頭部を強打しておきながら素知らぬフリをするとは一体どうしたのだろうか。
みんな気まずそうな顔をするかそっぽを向くだけなのだ。"仕方ないじゃん"といった雰囲気で黙ってしまう。
なんなら「そこに頭がある方が悪い」と言わんばかりに嫌な顔をする人もいて、嘆かわしい限りだ。
こういう時に「大人なんだから我慢しなきゃ」とか「そんなことで騒いで大人気ない」という意見もあるだろう。
だが、別に大人だから痛覚が無くなっちゃってるわけじゃない。
痛いもんは痛い。
突然頭に肘鉄をくらい、謝ってももらえず、第三者には「忍耐は美徳」などと言われたらまさに踏んだり蹴ったりだ。
そういうわけでいつも痛いうえに納得できず、更に恥ずかしさも相まってやるせなくなるのだ。
何故いつもこんな目に遭うのだろう。
満員時間を避けて駅に行ったら遅延で満員になっていたりするし。
もうこれ以上私の脳天に膝を落っことしてくるのは勘弁してくれ。
それならつり革に捕まらずによろけて来てくれた方がマシだ。
そしたら頑張って支えるから。
↑ これやめてほしい。
作成者 頭のてっぺんが凹んだ気がするあかね