学生時代、授業中はお絵かきタイムだった。
しかも人や動物の絵とかそういうものではない。
模様を描くのが好きだった。
例えばこういったものだ。
こうした絵はさくらももこさんに影響されて描き始めた。
あのまるっとして可愛らしいまるちゃんのアニメ画の周りに豪華な装飾を施した枠。
そのデザインに惚れ込んだのである。
このように人物の周りを囲むようにして枠が描かれるデザインは、アール・ヌーヴォー調のデザイン画が有名なアルフォンス・ミュシャと近しいものがあると私は思っている。
さくら先生がアルフォンス・ミュシャをご存知だったかどうかは存じ上げないが、どちらも私の尊敬する人物だ。
ただ私の絵はお二人とは違って"人物"と"枠"で構成されているものではない。
"模様"と"点描画による枠"である。
二つのものを組み合わせた技法としてはお二人の作品にならったものであると言えよう。
今回は追加でビーズも乗っけてみた。
これまでの記事でもイラストを描くには描いているが、実は絵(特に人物画)は苦手なのだ。
仕上げの時点で修正しているが、たまにとんでもないことになっている。
膝の関節が二つに増えたり指の数が足らなかったりはまだ良い方で、どこから腕生えてるの?というようなエイリアンと化している時もある。
簡単に言えば作画崩壊だ。
ものすごく下手なのだ。
なので、これは人物の代わりに曼陀羅模様のようなものを中心としている。
これなら関節やバランスはそこまで考えずに気の向くまま描けるので楽だ。
テーマを初めに決めたりはせず、真ん中に描いた丸や四角の形にひたすら付け足して広げていくのだ。
以前アップした「こたつむりって幸せ」の記事で話したように、こういった落書きをこたつで無心で描くのはとても楽しい。
無心なのに楽しいというのは矛盾しているかもしれないが、ほとんど意識して描いていないけれど満足感が得られるのだ。
こうしてリラックスして余暇の時間を過ごすのは心身共に良い結果を生む。
頭の休憩だ。
忙しくて自分の時間を作れない人が多くいるとは思うが、頭を休めるとスッキリして次にやるべきことが捗るのだ。
忙しい現代人にこそこうした余暇の時間があったらいいのになとしみじみ思う。
作成者 絵に乗っけたビーズがくしゃみで雲散霧消して絶望したあかね