眠りの小五郎はもはや人間じゃない

おうちで過ごす年末年始。
友達に聞いてみたらやはり皆テレビやYouTubeを見て過ごしているようだ。

 

youtubeでは昨年『名探偵コナン』の公式チャンネルで過去のアニメを一挙公開してくださっていたのだが、それらを貪り観ていて私は改めて疑問に思ったことがある。

 

小五郎のおっちゃんて本当に人間???

 

すでに様々な人にツッコまれており考察動画なども出ているので今更ではあるが、久々に名探偵コナンを観て改めて不思議に思ったのだ。

 

彼はとてもじゃないが普通の人間としての活動をしていない気がする。麻酔銃で撃たれ過ぎて本来なら首の後ろはボロボロのはず説とか、眠っていたことに疑問に思わないのは麻酔によって記憶障害が起きてる説とか色々言われているが、そう言われるのも無理はない。

 

その中でも私が一番気になったのはコナンくんに麻酔銃を撃ち込まれた後「何故いつもちゃんと座れるの?」というところだ。初めて見た時も一瞬おかしいと思ったものの、それ以降はなんとなく気にならなくなっていた。

 

でも変だ。彼の関節か筋肉は常人のそれとは違うのではないだろうか。だって背もたれも肘掛けもないところで勢いよく座っても、その衝撃で左右に倒れることもないし後ろに倒れ込むこともないなんて。

 

だが、そんな特異体質になったのは初めからじゃない。古いシーズンの事件時にはおっちゃんを眠らせた時にバランスが崩れて倒れ込み、コナンくんピンチ!なんてこともあった。

 

その時はポーズをとらせたおっちゃんの姿勢が運悪く突然崩れ、慌てたコナンくんが抱えられた拍子に頭を後ろからボカッと蹴っておっちゃんが倒れ込むという事態に陥っていた。つまり、初期のうちはおっちゃんもちゃんと常人だったということになる。

 

でも今はちゃんと座れるようになった。ちゃんとというか、そりゃもうおかしいほどに。
勢いよく座り込んだのに後ろにひっくり返ることもないなんて、一体全体どういう体をしてるのか。もうこれは実は起きているか、もしくは身体が硬直する副作用でも起きているのではないだろうか。起きているとしたら手柄はぜーんぶ自分のもの!なんて普通じゃ考えられない思考も頷ける。でも記憶障害も引き起こしているとしたら硬直する作用もありそうだ。

 

というか、そもそも何百回なのか何千回なのかわからぬが事件が起きる度に麻酔銃を打ち込んで昏倒させるなんて正気の沙汰ではない。コナンくんは犯罪者一歩手前、もしくはもうアウトである。何回も青酸カリぺろぺろしてるし。

 

だが、そこまで麻酔漬けにされる人間はなかなかいないからこそ、アポトキシン4869を飲んだコナンや灰原と同様になんらかの重大な作用が起きてしまい、おっちゃんが超人と化していても不思議では無いのかもしれない。

 

あと毎回ドアをぶち破っているのもそのせいかもしれないと思った。何故ならたった一回のタックル、しかも助走もほとんど付けずに木のドアを破ったりなんてよくある。しかしよーく考えてみて、そんなことを軽くできるのはおかしいのだ。

 

しかも次のシーンで目に飛び込んできたのは破壊されたドアノブ周辺の木枠。破壊というより引きちぎられた感じに壊れている。そんな簡単に粉々に壊せるなんて並大抵のパワーじゃない。もしかしたらよくビールだのワインだのとお酒を飲んで酔っ払っているシーンがあるので、麻酔薬との相乗効果でもあるのかもしれない。

 

というようなことを想像しながら見ると、子供の頃と比べて疑問点が増えた今は新しい面白さがあっていいなぁと思った。

 

余談だが、小五郎のおっちゃんの他にもおかしな点は沢山ある。不純すぎて「なにそれ!?」というツッコミどころが多い犯行動機があったり「それってほぼ運任せじゃない?」という不確定なトリックを使ったりするのも面白いところなのだ。実際にやったら多分ほとんど失敗すると思う。犯人が窓を割って逃走した時に窓が破壊できず逃走失敗!とか。

ちなみにもし私が窓をぶち破って逃げる場合、ガラスすら割れずに窓枠に跳ね返されて床に転がる未来しか見えない。

 

それに犯人は皆しておっちょこちょいのようで、必ず「うっかり」証拠を残している。小五郎のおっちゃんといい犯人といいコナンくんといい、みんな本気か?と疑いたくなるのも無理はないことなのだ。

 

子供の頃は純粋に謎解きを観ていたのに今ではツッコミの嵐と共に笑い転げながら見られる、というのもアニメ「名探偵コナン」の楽しみ方なのかもしれない。


新一と蘭は最近になってやっとこさカップルになったようだし、最新のコナンも久々に見てみようかなぁという気持ちになった。

 

 

 

作成者 立ちくらみでおっちゃんのようにふらついた時倒れ込んだら尾骶骨を強打したあかね

おっちゃん、普通はこうよ。