昨日私はえらい目にあった。
暑い日だからと涼しい格好をして、冷たい飲み物を飲み、太陽の下で少し汗をかいた後にクーラーの効いた場所にいたのだ。
そりゃもうお腹が冷えて痛くなるに決まっている。
うずくまって唸りながら悶絶して耐えるしかない時間ってどうしてああも長く感じるのだろう。
痛みのビッグウェーブが来たら手足にぎゅうっと力が入り、身体中から冷や汗がナイアガラの滝の如く流れ出る。
もう海でも川でもどっちでもいいから、早く痛みがおさまってくれ…と願ってやまない。
そして大体こういう時は「あと何回この強い痛みが来たら落ち着くかなぁ」と考えながら耐えている。
冷静に考えることで痛みを少しでも忘れたいからだ。
そういえば陣痛の時もそんなことを考えていたが、結局おさまった(産まれた)のはそこから4時間後くらいだった。
なのでその時は多分50回くらいの波で落ち着いたんじゃなかろうか。
最後の方は波っていうかトルネードだったけれど。
まぁそんな風に陣痛はどうしようもないが、冷えて痛む時はとにかく手でお腹を温めることに全力を尽くすしかないのである。
冷え切った腹部を痛いくらいこねくり回して揉んで温めつつ、痛みで気を逸らす作戦を遂行して落ち着くまで待つのだ。
そんな時にいつも思い出すのが「夏はホッカイロを持ち歩こう!」と力強く拳を上げて心に刻んだはずの去年の自分である。
刻んだものは一体全体どこへいったのか。
季節が変わって一年も過ぎると忘れてしまう、という愚行を毎年行っている気がする。
今もお腹と背中にホッカイロを貼って板挟みで体の中心を暖めているのだが、多分外した途端にまた冷えていく。
本来であればそもそも冷やさないようにしたいのだな、脂肪ばかりですぐ冷えるのがいけない。
筋肉があれば一番の防寒になるし腹痛予防にもなるのだが、食でストレス発散&幸福を得るタイプの私ではなかなか手に入らないのだ。
それに夏は汗をかく。
しかし汗が出たらタオルですぐ拭くというのもなかなか難しいことだ。
というかどうしても服が吸ってしまうので、冷えた服によってお腹が冷えるのは避けられないのだ。
汗をかく度に着替えられたらいいが、お出かけの時はそうもいかない。
なのでホッカイロは夏の必需品なのである。
よし、ここでこんなに力説したんだからもう忘れない…はずだ!
今年の夏はホッカイロを持ち歩き、腹痛と縁のない日々を送りたいものである。
作成者 夏でもホットドリンク派なのだが店員さんに毎回「ホットですか?」と聞き返されるあかね