長期化した外出自粛生活。
いよいよ全ての都道府県で解除される日がやってきた。
一つの区切りが見え、ようやっと安心できるという方は多くいらっしゃるだろう。
解除したからといってすぐに全て元どおりになったわけではないが、外は人通りが多くなったように思う。
お出かけを楽しむ人々は心なしか嬉しそうだ。
ただ同時にすでにストレス過多でボロボロという人も多くいるはずだ。
そんな彼らは我慢に我慢を重ねて自分を律するあまり他人に対して攻撃的になったり、自分を大切にしなくなったりしている。
そうしたストレスのことを「コロナうつ」と表現して問題視されているようだ。
先日とあるニュースで"コロナうつのチェック項目"なるものを拝見した。
自分もやってみようと思いチェックしてみて気づいた。
私は真逆の状態になりつつあることに( ˙-˙ )
なんなら今までよりもポジティブシンキングになり結構毎日が楽しい。
というのも、コロナでの自粛生活が始まってからというもの丁寧に大切に1日を生きるようになったのだ。
以前までは体調やら自身のスタイルやら生活環境を見直す機会などまったくもって無かった。
ここぞ!と気合を入れる日など無いし、そもそも引きこもっていたのでほぼ誰かと会うことは無かった。
そんな至極怠慢な生活を送ってきて「それが自分なのだから仕方なし」とばかりに自分を甘やかしてきたのである。
しかし、突如それが変わるチャンスがやってきたのだ。
まず、外出自粛を受けて自然と生活が変わったことから始まった。
外食せず家で自炊をしたり、
髪をセルフカラーリングしたり、
マッサージに行けないので自分でストレッチをするようになったり。
そうした変化と共に訪れたとあるきっかけ。
それは断捨離である。
家族や友人と連絡を取ると必ずと言っていいほど「この機会に整理整頓をしている」と言っていた。
それでも時間が余った結果、断捨離を始めた人が多かったのだ。
生活ゴミや粗大ゴミなども増えてゴミ収集が追いつかないという話題も出ていたし、近くのゴミ置き場を見ると「年末の大掃除かな?」というほどこんもりゴミが積み上がっていた。
そこでなんとなく私もやっておこうかなぁと考え、今まで溜め込んでいた物を思い切って捨てることにしたのだ。
「要るもの」と「要らないもの」を見極めて、これまで捨てられずにいた物も思い切ってポイポイ捨てていたら・・・
なんだか楽しくなってきた✌︎('ω')✌︎
スッキリしたクローゼット。
物が取り出しやすいキッチン収納。
これ何?という意味不明な物の無い部屋。
整理整頓されていて生活しやすい状態というのは非常に気持ちが良い。
そこからは「あれもこれも!」という感じでせっせと家の中を片付けだしたわけだ。
するとどうだろう。
家中がピッカピカになったではないか!
「外におでかけできない」
というところから
「それなら家の中を快適にすればいい!」
というポジティブな目標が生まれたのだ。
こうして家を整えたら、次は自分自身をピカピカにする番である。
要は自分のメンテナンスだ。
コーヒーばかり飲んで黄ばんだ歯はホワイトニングケアをし、
たるんだ体を歳のせいにせず運動をし、
購入したけれど放ってあった手芸品などに手をつけるようになった。
一つだけでも綺麗になると、他の汚いところが目立ってくる。
それが気になりだしたらこっちのもんだ。
芋づる方式でドンドン綺麗な部分が増えてくる。
そこで次なるきっかけが訪れる。
とあるyoutuberさん達の素敵なおうちでの過ごし方へのときめきだ。
自粛中の生活ぶりや考え方に心を打たれ、触発されたのである。
そうして、
家にいるしかないのなら家の中で楽しく過ごそう!
なんなら今まで憧れるだけだった"理想の生活"をしてみたい!
と思い立ったわけだ。
理想の生活をするには、まず環境や自分自身を整えることから始まる。
汚い部屋やたるみきった自分はおよそ理想とはかけ離れているからだ。
今までであればそうした土台作りで挫折して、理想から程遠い生活でおさまってしまっていた。
しかし今回は自ら「やる気を出そう!」と思ったわけではない。
外出自粛によって自然と生活が変化したことで気がついたら土台が作られていました、という感じなのである。
自分のメンテナンスを始めたばかりでまだまだピカピカにはなっていないが"理想の生活に近づいている"ことを自覚することでモチベーションが上がるのだ。
そんな毎日が楽しくないわけがない。
ちなみに私が思い描いている理想の生活は、一言で言えば「丁寧な1日」である。
手の込んだ食事、筋肉痛になるまでやりこむ運動、適度な遊びや勉強。
だらけていた時には中途半端だったことを、好きな音楽を聴きながら1日をフルに使って優雅にやり尽くすのだ。
そしてそんな充実した時間を力一杯過ごすことでヘトヘトに疲れ、夜はバタンキュー。
こんな生活がしてみたかったのだ。
頑張れば普通にできそうだが、ついだらけてしまう私にとっては難しいことだった。
しかし今回の自粛期間における生活の変化がもたらした良い流れに乗れたのは幸運だった。
「外出ができない」というネガティブな環境の中だからこそ起きたポジティブな変化により心身共にストレスフリーに至ったのだ。
こうして私はコロナうつとは真逆の状態になったというわけだ。
だがこれは私の環境だからこその話だ。
世の中の主婦や主夫はもうストレスで頭がハゲそうだと聞いた。
パートナーやお子さんが在宅になることで負担や不満が増え、通常の長期休暇の時ようなリフレッシュもできないのでストレスが溜まる一方なのだ。
そりゃあ疲れてしまって当たり前である。
家にいれば休まるというのは特に主婦や主夫には当てはまらない。
むしろ家族のお世話をしなければならないので自分の時間が皆無となり、断捨離どころか普通の家事さえままならない。
当然、お子さんやパートナーだってストレスは溜まっている。
なのでどちらの方が大変という話ではない。
それぞれの家庭にもよるし個人によっても感じ方は十人十色である。
だが長い長い自粛期間は終わった。
そうした辛い生活にも終わりを告げたという人も多くいるはずだ。
ただコロナウイルスは消えたわけではない。
いきなり自粛前のような世の中に戻ったら再び感染は増えてしまうだろう。
だがストレス過多のコロナうつ状態になってしまった人は、リフレッシュして早く元気になってほしいなと思う。
実は私の周りにも自粛期間中にストレスでげっそり痩せてしまった方がいる。
その人から来るLINEから日に日に暗黒面に落ちそうになっている状態が垣間見えて非常に心配だったのだ。
だが暗黒面に染まり切る前に自粛解除となった。
本当に良かった。
ゆっくり休んでもらいたい。
ちなみにそんな彼女からしたら悩みですらないだろうが、私にも自粛生活の中で一つだけ悩んでいたことがある。
髪の毛だ。
美容院に行けずに伸びっぱなしの髪。
毛量が多くて首がどんどん後ろに引っ張られるのだ。
重さのせいで首へ負担がかかり、ついには首筋が痛みだした。
切りたければ自分で切ればいいとも思うかもしれないが・・・それはかなりリスキーだ。
「気をつけ」の姿勢の状態で左右対象にならなければならないが、ハサミを持つ手を動かしたら頭とか肩の位置がズレてしまう。
バレリーナとかダンサーだったら首だけ微動だにせず手を動かすのも可能かもしれないが、こちとら究極の運動不足である。
あと体が硬いのでそもそも腕が後ろにまわせない。
だからといってそのままにはできない。
私の頭はもはや米俵一俵抱えているくらい重いのだ。
・・・と辛すぎてつい誇張してしまったが、本当に米俵なんて乗せたら首折れる。
持ったことがあるが、あれはそもそも両手でも持ち上げられないほどだ。
まぁとにかくそのせいで首と肩が凝り固まり、頭痛が頻発していて辛いことには変わりない。
ということで「毛先くらいは横にスパーンと切っちゃってもいいか〜」と軽い気持ちで獅子舞みたいな髪の毛をどうにかこうにかした結果。
変な段差がたくさんできた。
米俵よりはマシである。
・・・たぶん。
ようやく自粛があけた今日この頃。
私が真っ先に行かなければならないのは美容院だ。
作成者 髪が伸びたことで冷蔵庫のドアに毛先が挟まり、リードに繋がれた犬状態になりがちなあかね