コロナで閉店

コロナによる休業において恐れていたことがある。

それは・・・お気に入り店の閉店だ。

 

カフェやレストラン、雑貨屋さん、お洋服店

足繁く通い、長く続いて欲しいと思うお店の一つや二つあるのではないだろうか。

これからも大好きなものを提供し続けて欲しい!と思っていたけれど、まさかウイルス蔓延という苦しい状況が待っているとは。

私がアラブの石油王であれば大好きなメーカーを買収(!)などということもできたのかもしれない。

しかし一般人のたった1人の微細な力ではどうにもならないのだと思い知った。

 

確かに自粛が始まった当初から長期化が予測されており、こうした懸念はあった。

ただ、通販も行なっているところであれば大丈夫なのではないか?そう思っていたのだ。

そんな単純なことではないのは今猛烈に痛感している。

自粛開始した頃も、そこまで甘くはないことを心の底で分かってはいたが・・・

 

お店にこだわりがなかった私が珍しくファンになったとあるお洋服店

私のこのラピュタのロボット兵みたいな肩でもゆとりがあってデザインも好みド直球だった。

しかし、今回のコロナの影響を受けてまさかの閉店。

本当に悲しい。

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この肩幅が入るお洋服というのは貴重な存在なのだ。

大きめのサイズなら入るには入るが、肩は良くても胴回りが合わず隙間風が入りお腹が冷えて腹痛まっしぐらになるので嫌だ。

肩幅にピッタリ、それでいて好みのデザインとなるとかなり限られてくる。

 

そんな貴重なお店が・・・店じまい。

 

夏服でも見ようかな〜と思って検索した時に目に入った文面。

長い間、ご利用ありがとうございました

 

この言葉はもはや破壊の呪文だ。

ラピュタの『バルス!』である。

お店がバルスしてしまったのだ。

ショックでショックで仕方がない。

 

そこは流行りに左右されない"唯一のデザイン"がポイントだったので、似たお店というものはなかなか無い。

そこが無くなればもうどうにもならないのだ。

 

コロナの脅威が去るのはきっとまだまだ先だ。

油断できない今、簡単にお店に出向くのはリスクがある。

 

「もう少し落ち着いたらお気に入り店へ行こう!」という楽しみがあったからこそ自粛を耐えてきたのに。

(前回の記事で話したが、まぁまぁ楽しくやっていた面もあるけれど。)

それが突然無くなってしまったのだ。

もう私の心は虚無である。

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これ以上、私の大好きなお店達が閉店してしまったら発狂しそうだ。

かと言って自粛が解除されたからすぐに皆で行って買い物しよう!というのは危険な行為だ。

そこでまたクラスター発生なんて起きたら双方にとって逆効果である。

今でもみんなギリギリなのに、とどめになって経営破綻に追い込まれてしまうかもしれない。

 

現在、休業していたお店にお客が殺到していると聞いたが不安でいっぱいだ。

私自身もよんどころのない用事があって少し立ち寄ったところがあるのだが、平日なのに土日祝日並みの混み具合に恐れ慄いた。

まさか皆、自粛明け=コロナ死滅と思っていないだろうな・・・とちょいと心配になったものだ。

(いや、もしかして早い夏休みなのかも?

そこらへんは分からないので確かなことは言えないが。)

 

ただ行ってもいいのか。

むしろ来店してもらいたくないのか。

そこらへんは利用者には判断が難しい。

行ったらコロナの脅威、行かなかったら経営破綻の脅威が待ち受けている。

もちろんどちらも良いわけがないのだが、お店が再開したらそりゃあ皆行っちゃうだろう。

なので、おそらくクラスターに怯えながらの営業再開というところが多いのではないだろうか。

 

入り口にアルコール消毒を置いてくださっているところも多いが、要は人が密集するのが問題だ。

私が通りがかった時には、レジ列の立ち位置を離していたものの、そこ以外の店内は人がぶつかり合うほど混んでいるお店もあった。

 

もうこうなったら、お客があまり来ようと思わないような対策をとればいいのだろうか?

私的には、当分は値引きセールなんてやらなくていいし予約オンリーや入場規制があってもいい。

ファンならそれでもお店を利用し続けたいと思うはずだ。

 

今は「集客」を我慢する期間だ。

人が殺到する事態は避けねばならない。

もし一つのお店だけセールだなんだと人を集め始めたら、競合店も焦って同じようにセールを始めるかもしれない。

それがダメというわけではないのだが、そうして人を集めるのであれば店舗でのコロナ対策を徹底しなければならない。

 

外出や買い物を我慢していた人が殺到しやすい現在。

人々の動きに関しては結局お店側がしっかりとしたルールを決めてお客側を抑制する以外に効果的な方法はないだろう。

ある意味、強制力があるのはお店だけなのだ。

たとえ知事が「やめましょうね」と言ったところで別に罰則も無いので個人の判断に委ねられている。

しかしお店側が決めたことには我々消費者は従う以外にはない。

 

偉い人が「自粛解除後でも浮かれてお店に長蛇の列を作ったり密集しないように」なんて言っても、結局皆来ちゃうだろう。

気持ちはわかる。

私だって本当は遊びに出かけたいし、好きなお店に行きたい。

 

お店側としては営業再開後に休業分を取り戻さなければならないところはあるだろうが、お客が殺到して三密状態を作ってしまうのは非常に危険である。

そこで入場規制を敷くとか予約のみにするとかセールは行わないとか、そういった対策が必要なのだと私は思っている。

 

経営の危機に瀕しているところは多くある。

生活の為に仕事がしたいのに出来ない。

でも休業しなければならない。

それなのに家賃は発生する。

もちろん家賃によって生計を立てている人や管理会社にとっても死活問題なので徴収しないわけにはいかない。

というカツカツの状況を皆なんとか耐えてきたのだ。

 

解除されたー!ワー!!

という解放感は心の中に留め、人の集まりに気をつけるべき時期はまだ続く。

 

私が行った場所だけかもしれないが、あんなに混んでいたら簡単にクラスターが発生しそうだ。

「県と県の移動は控えるように」というお願いがあるにもかかわらず、駐車場でふと見たら遠くから来ている車も多くあった。

こうした意識の低さや気の緩みが第二波を作ることになってしまったら皆困るだろう。

 

だからといって県外ナンバーの車を傷つけるなどというお門違いの正義感はポイしてほしい。

暗黙のルール違反は県外ナンバーの方だろうが、器物損壊をした地元民は法律違反だ。

出張とか単身赴任などの仕事で来ている場合もある。

明らかに遊びに来ていたとしても、嫌なら近づかないようにするだけだ。

他人との2mの距離を心掛けていれば良い。

 

ただ、そうして三密を避けつつも営業再開したお店の応援はしたい。

この問題は非常に難しく悩ましいものだ。

 

 

 

作成者 あかね