ホントやめれ

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つい1週間ほど前の話である。いや、2週間くらい経ってしまったかもしれないが。

夏はとにかく虫が多い。今年は気温が上がるのが遅かったからか初夏〜秋が合体してしまったようだ。そろそろ鈴虫の独壇場となって来たが、つい先日まではミンミンゼミとひぐらしと鈴虫が一斉に大合唱しているような状況だった。

 

昼間は日差しの中で暑いよ〜暑いよ〜とミンミンゼミが初夏の猛暑を嘆いて鳴き、そこにひぐらしが一緒になって残暑を訴えながら夏の終わりを告げ、夜は鈴虫が酷暑は過ぎたよ〜とでも言うようにリンリンと良い声で秋の訪れを教えてくれる。基本的には夜だが昼間に鳴く鈴虫もいたりして、やかましいほどの三重奏が聴こえたりもする。もう夏なのか秋なのか始まったのか終わったのかハッキリしとくれと思う。そんな急ぎ足な趣を感じると共に、兎にも角にも虫が活発な時期なのだと思い知らされていた。

そんな時期には突然大きくて気持ちの悪い虫がひっついてくることもある。あってたまるかと思うが、嫌だイヤだと思っている人ほど対峙することになるのだ。世の中そういうもんである。解せぬ。

 

その時は何の虫かは分からぬうちに・・・というかそんなことはどうでも良いくらいインパクト大な虫の登場に心臓がとまりかけ、上着ごと地面に叩きつけたものの、奴は衝撃をものともせず平然とくっついていた。なんて恐ろしいんだろう。せめて衝撃に耐えきれず飛んでいってくれれば良かったのだが「あら、どうかした?」とでもいうような様子でなかなか離れてくれなかった。どうもこうもあるもんかと思った。

そうして素知らぬ顔で上着の上に鎮座している奴を指差しながら「拾いたくない!」とギャーギャー騒いでいたうるさい人それは私です。上記のイラストで軽やかに笑っているのは嘘ですすみません。

 

それにしても特に今回の奴のようなフォルムには非常にゾワゾワさせられる。10cmくらいはありそうなサイズ感と長ーーーー・・・い触覚。そしてやけに太くて立派な足。しかも触覚の先っぽはどこかで間違って挟んだのか?というようにピョインとひん曲がっていた。

うぅぅ・・・本当にムリムリ。見るだけでもNGなのに、腕にくっついてきた時点でゾッとして血の気が引いた。何やらチクッというか硬くて鋭いものが当たった感触がして一瞬噛まれたのかと思ったが、まぁあんなに大きければ触れただけでそう感じるだろう。単純に乗っかってきただけのはずだと思ったし、そう願っているがーーーー。

ま、まさか卵とか・・産み・・・う・・・いやいやいやいや嫌!!!想像するのはやめよう。もし産み付けられていたら今頃私の腕は彼らの✕✕✕✕✕✕。

 

そういえば『魔人探偵脳噛ネウロ(※)』という漫画の中に出てくる"でかキモい虫"にそっくりだった。それに作中の"あかねちゃん"という三つ編みキャラクターと私に共通点があるのは偶然なのだろうか。あかねちゃんのように虫と仲良くなれ、という天の思し召しなのだろうか。とはいえ、流石にでかキモい虫と仲良くなってボードゲームをする仲になる度胸は私には無い。軽く手で掴んでポイッができる主人公にも感服である。

※ぶっ飛んだキャラクターや内容が特徴で好き嫌いハッキリ分かれる作品だが、その意味不明な世界観が他には無いということでアニメ化もされたエセ推理サスペンス戦闘ドS系の人気漫画。2005-2009年に週刊少年ジャンプ連載。

 

まぁそんなハプニングもありつつお散歩をしたわけだが、夏の夜は気持ちが良かった。
人気の無い通りでは鈴虫の音が強く聞こえ、涼しく適度に湿度のあるちょうど良い風が心地よく感じられるのだ。

そんな風に気分良くミチタさんと話しながら夜10時近くに外を歩いていたわけだが、「今の時間じゃローストビーフはもう売ってないよ。豚のローストビーフしか無いよ。」などと言ってミチタさんを呆れさせたのはきっと夏のせいだ。

 

 

 

作成者 昔自転車に乗っていたら飛んでいたセミだかカブトムシが頰に直撃して物理的にも精神的にも大ダメージを受けたあかね