Wガーゼ以外でも手作りマスクは作れる!

最近使い捨てマスクの品切れに伴い、自分でマスクを作る人が多くいる。

かくいう私もハンドメイドマスクを使用している一人だ。

といっても数年前にWガーゼマスクの使い心地の良さにハマり、今でも愛用しているわけだ。

 

だが、現在そうしたことから生地やマスク用ゴムが根こそぎ完売している状況なのだ。

先日新たに作ろうと思い立ち手芸屋さんに寄ったところ、新設されていたハンドメイドマスクコーナーは既にすっからかん。

ガーゼ生地はおろかそれに代わりそうな柔らかい生地ですらほぼ無かった。

かろうじて残っていたのは使いにくい色柄のものだけ。

そちらはちょっと普段遣いには難しかったので購入を見送った。

 

だがそこで思ったのだ。

オススメされていない生地でもマスク作れるんじゃない??

 

適しているとは言えないが、無いなら仕方ない。

今回は自分で触ってみて比較的柔らかいと思った生地を使って作ってみることにした。

 

まず、マスクにはいくつか形がある。

オーソドックスな真四角タイプ・プリーツタイプ・立体タイプの3つだ。

どれもちゃんとマスクとしての機能は果たすが、今回は密着力が最も高いとされている立体タイプにした。

生地は綿100%。

白色だと透けるくらいの薄手のもので、表地と裏地の2枚重ねで作った。

マスクの作り方は色々な方が記事やYouTube動画等でとても分かりやすく説明をしているので割愛するが、耳紐はマスク本体と同じ生地で作ったオリジナルである。

 

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私がマスクに求めるポイントは『着用感』に尽きる。

そこで

①息のしやすさ

②肌への刺激

③耳紐による耳への刺激

の3点に着目してお伝えしようと思う。

 

①息のしやすさ

ひとえに綿と言っても色々な種類があるが、一般的なハンドメイドマスクに使われるWガーゼよりも空気を通しにくい布なので、多少の息苦しさはあるかもしれない。

しかも今回の立体タイプは自分のフェイスラインに合わせた形と大きさなので密着度は高い。

 

だがマスクというものは菌やウイルスを通さないようにするのが目的なので、できれば織り目が細かくフィットするものの方が良い。

ただしそれで息ができなきゃ仕方ないのでバランスが大事なのだ。

 

最初に着用した感じでは、やはりWガーゼほどの息の吸いやすさは無い。

だが使い捨てマスクと比べるとほとんど同じだなと思った。

ガーゼでなくても、生地の薄さによっては特に気になるものではない。

もしこれがカーテンとかテーブルクロスくらいのパリッと張るほどの厚みだと流石に不適格だが、とにかく薄手のものを選ぶと良さそうだ。

 

②肌への刺激

顔というデリケートな肌に直接触れるということで、かぶれたり痛みがあったりして着用を続けられないとなっては困る。

 

今回使った生地は柔らかめなので肌への負担は全く感じられなかった。

私はかなり敏感肌なので、化粧水や日焼け止めが肌に優しいものでないと擦れて赤くなったりしてダメージを受けやすいが、丸一日の着用でも何も問題はなかった。

 

肌への刺激を考えるならば、できるだけ柔らかいものを使うべきだ。

手芸屋さんには沢山の生地があるのでどう選んだらいいかと迷うかもしれないが、触って確かめてみるのが一番だ。

それから、色味が入ったものはその分かたさが増すこともあるので、なるべく白っぽいものを選んだ方が良さそうだ。

 

③耳紐による耳への刺激

マスクに適したゴムの完売に対応するべく、布を紐状に縫ったもので代用するのもありかなと思って作ってみた。

アゴムなどに使われるかためのゴムは普通に売っていたので一応試してみたが、ものの数分で耳に跡ができて痛みを感じた為そちらは使用を断念した。

 

まず生地はマスクと同じもの。

片方はループ状、片方はリボン結びができる形にしてみた。

両方リボン結びにすることも考えたが、それだとマスクの着用が非常に手間取るので片方のみにしてみた。

 

結論としては丸一日耳に引っ掛けていても痛み等は発生しなかった。

普段のマスクは伸縮性のあるゴムが付いているのでかなり厳しいかなと思ったが、こちらもクリアだ。

違和感が無いとは言えないが、めちゃくちゃ顔を動かさなければ外れてしまう心配もしなくて大丈夫だ。

 

ただしリボン結びにする手間や作る際に長さに気をつけなければならないというデメリットはある。

しかしながら、マスク用ゴム紐に代わる付け心地の良いものとなるとなかなか無いのだ。

着用は多少面倒だが、お仕事やお出かけの際にマスクを長時間つけることを考えるとこれくらいの苦労をしても良いかと思う。

耳の痛みを我慢してかたいヘアゴム等を引っ掛けていたらそのうち嫌になって外してしまう、なんてことにならないようにはしたいものだ。

 

ということで、マスク用ゴムやそれに変わりそうなゴムすらも無かった場合には試しても良いだろう。

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いかがだろうか。

欠品が続いているマスク。

すでに使い切ってしまったとか、そもそも買えなかったという人もいるだろう。

マスクなしで満員電車に乗らなければならないとか、沢山のお客さんの接客をしなければならない、という方は早急に手に入れたいことと思う。

 

今回のマスク作りや着用に関することは全て個人的な意見ではあるが、一応参考にはなる・・・んじゃないかなと思う。

現在マスクが無くて困っている人は自分で作ってみても良いだろう。

選ぶ生地によってはどんなものでもマスク生地として使える。

 

Wガーゼじゃなくても、柔らかくて薄手の生地であればマスクは作れる!

 

 

作成者 あかね