こたつは良い。
ジンワリと暖かくなる足元。
潜り込んでしまえば全身ポカポカだ。
赤外線のボワーンとした灯りもまた良い。
ただ注意しなければならないのが、
こたつの中は何が入っているか分からないというところである。
大人だけであれば滅多に変なものは入っていないが、子供がいたらそこは危険地帯だ。
昔レゴか何かをこたつに仕舞い込んでいたら父が踏んづけて痛がっていた。
そのあと自分もこたつ内に落ちていたおもちゃを腰の辺りにゴリっと当ててしまい、悶絶した。
自分の罠にかかって泣くという情けない状況だ。
震えるほど寒い外から帰ってきたら、ついつい飛び込みたくなるだろう。
だがこたつむりになって暖まる前に一度布団をめくって中を確認しなければならないのである。
さて、そうして確認した後はこたつむりとしていかに快適な空間を作るかが重要である。
ということで、私なりのこたつのお供を紹介しよう。
1. 飲み物
飲み物は用意しなくてはならないもの第一位である。
なぜなら脱水症状を起こしたこともあるくらい水分を持っていかれてしまうからだ。
一度こたつに入るとなかなか出られなくなってウダウダしているうちに喉がカラカラに乾くのだ。
気をつけよう。
2. みかんや甘栗などのおやつ
みかんと甘栗は冬らしいおやつの代表ということでこたつと一緒にされる機会も多い。
みかんは水分代わりにもなるので良いが甘栗はその逆の効果があるので、対になる存在としてどちらも欠かせないのである。
布団を汚さないように気をつけて食べなければならないが、これも必需品だ。
3. 画用紙などの紙とペン
これは完全に私の趣味だが、紙があると創作意欲が出てくる。
そしてこたつはインスピレーションが湧く場所なのだ。
暖かい空気に触れてボヤ~っとしながら無心で描くのが好きなのである。
4. DVDやブルーレイ
休日はこたつが定位置だ。お手洗い以外はほとんど動かない。
そうして長時間いるとなると映画の1本や2本は見たくなるだろう。
一人であれば恋愛でもサスペンスでもなんでもOKだが、
家族揃っているときは皆で観られる映画を用意しよう。
例えば「スターウォーズ」や「パイレーツオブカリビアン」。
個人的に大大大好きなジャッキーチェンの出ているアクション映画。
ヒーロー映画において代表的な「マーベル」シリーズ。
こうしたアクションありユーモアありの元気が出る映画がオススメだ。
また「スタジオジブリ」シリーズなら大人も子供も楽しめるだろう。
そんな明るいストーリーが好きなこの私、あかねは極度のビビりである。
なのに、一人でいるときは何故かホラーを選んでしまう。
多分こたつに入ることで気持ちが和らぐからだろう。
暖かくて包み込まれていることが安心感を生むのかもしれない。
そうして脅かし要素満載の恐ろしい映画を観ようという気になってしまうのだ。
こたつという安住の地における唯一の弊害である。
とはいえ、結局私は指の間からしか観れないのだが。
5. ゲーム類
二人以上いるなら頭を使ったり実際に触って動かすようなゲームがいい。
トランプ、人生ゲーム、UNO、将棋、囲碁、オセロ、花札など。
ゲーム機だと進行するのはゲーム自体だが、これらはコミュニケーションを取りながら皆が進行役をしつつ遊べるので一緒に楽しむ気分が高まる気がするのだ。
もちろんプレイステーションやスイッチなどのゲーム機をやるのも良い。
マリオカートとか大乱闘スマッシュブラザースなどの2人以上でプレイできる人気のソフトはたくさんある。
最近人気急上昇中のリングフィットアドベンチャーだけはこたつの中ではできないが。
また1人ならRPGでもいいのだが・・・それには絶対に気をつけねばならぬことがある。
始めるタイミングだ。
なぜなら思わぬところで家族が来るかもしれないのだ。
もし非常に強い敵を何十分もかけて倒したあとの超絶感動シーンが流れて涙がちょちょ切れている時に家族が入ってきたら・・・?
逃げ出せない環境の中、非常に気まずくなる。
それに邪魔された感じがして悔しいったらありゃしない。
と経験者は語っていた。
なので、
『冬は皆こたつむりになりたいのだ!』
ということは努々(ゆめゆめ)忘れてはならない。
さて、こうしてバッチリ準備できたらあとは快適な時間が待っている。
もうひたすらに好きなことをするのみだ。
みんなこたつむりになって至福のひと時を過ごそう。
作成者 実は我が家にはこたつが無いので、実家に行かないとこたつむりにはなれないあかね