カツといえばやはり日本のカツ丼が好きだ。
どこの国だったか定かではないが(確かフランスだと思ったが)、郷土料理にカツレツがある。シンプルな味付けで薄い衣がサクサクしており、歯応えも良くて美味しい。
逆に日本の食事は全体的にお出汁が効いててジューシーだ。今はそっちの気分である。
というわけでかつやに来た。
最近歳のせいじゃないと思うけど脂っぽいものを体が受け付けなくなってきた。
だが、胃の調子が良い時はガッツリとしたカツ丼が食べたくなる。エネルギー補給だ。
それでもいつもは脂控えめのヒレカツを選ぶのだが、今回は見たことがないメニューが目についた。
左下にある『赤辛カツ丼』だ。
見るからに毒々しい真っ赤っ赤なカツ丼。
こんなのは見たことがない。
胃がちびまる子ちゃんの山根くん並みに弱いわりには辛いものが好きなので、さっそく頼んでみることにした。
到着したカツ丼の写真は撮らなかったのだが、この写真まんまが出てきた。
何故ホンモノを撮らなかったかというと、別にそんなネタになるようなものだと思ってなかったからだ。赤いのは見掛け倒しでちょいピリ辛な「誰でも食べれますよ丼」かと思っていたのだ。
さてここまで言えば分かるだろう。
辛い。
この真っ赤なソースの正体はおそらくコチュジャンだ。
しかも何かで薄めることなく、そのまんまダバダーとかかっているのだ。
この時点でまだ食べてはいない。
香りが辛いのだ。
もう分かりきってはいるが、いざ実食したら目ん玉が飛び出た。
言わずもがなめっちゃくちゃに辛い。笑いがこみあげてくるほどだ。
なんでこんなにコチュジャンをシャバダバかけようと思ったのか。
これはお年寄りやお子さん注意(!)の激辛の部類ではないだろうか。
しかし、食べ進めていくとカツの脂と相まってなんとか食べられる感じだ。
とはいえ辛さに耐性がない人向きではない。
メニューに「辛」の表記があったのに油断していた。
でもコチュジャンが大好きな私にとっては大きな発見だ。
ちょっとかつやのこれはかけすぎて味が濃いのだが、家でカツ丼を作ったらコチュジャンをかけてみるのも良いかもしれない。
もう少しソースの量を抑えてくれれば辛さも味の濃さも程よい感じだ。
かつやには今一度調節してもらえたらいいなぁとは思うが、これは久々に美味しいものを見つけた。
さて、帰ったら胃薬を飲まなければ。
ちょっと胃が死にそう。口の中も痛い。
作成者 辛いもの大好きあかね