と決めたのだが、実は一番お世話になってるのに行かなかったお店がある。
スターバックスコーヒーだ。
濃いめで甘めなコーヒーが好きで、誕生日用にケーキを買うこともよくある。
「砂糖の塊」だとか「コーヒーじゃない」などと言われるけれど、発見したらつい寄りたくなるのだ。好きだからいい。
砂糖の量に関しては見て見ぬフリをしつつ、その分必死に運動したり食に気を遣えば良い。
なので、スタバがあると分かっていたら行かない手はない。
なのに行かなかった理由。
いや、行けなかった理由。
それは、脅威のコリのせいだ。
イテテとかそんな軽いものじゃない。
痛みを感じ始めてから一瞬でそのレベルを通り越している。
膝から崩れ落ちてギャン泣きしたい気持ちを堪えて家路につくことができた自分を褒めたい。途中でホテルでもとって養生しないといけないか、というくらいだった。
その日私は一人で気楽にブラブラしていたのだが、肩から背中にかけての張りの雲行きが怪しいことは朝から分かっていた。
なので姿勢には特に気をつけていたのだ。
でもダメだった。
お昼を超えた辺りからビキビキっと背中に衝撃が走り、ジンジンと痛みが増してきた。
ーーまただ。来たぞ、肩こりの奴が。
数日前から酷い状態なのだ。
コリをぶん殴ってもらっても動じないくらい硬い。(多分逆効果だから真似は禁物だ)
家でもストレッチしたりマッサージしてもらったがあまり変化はなかった。
姿勢が悪くてすぐ丸まってしまうのも一因だと思うが、寒くて体が強張っている感覚もある。
ずっと丸まってる上に力が入っているのだ。そりゃあ何ともないわけがない。
常に"悪役のトゲトゲした肩パッド入り"みたいなイメージである。
結局スタバを断念せざるを得ない事態だと判断して泣く泣く寄るのをやめた。
大抵の事ならスタバ欲が勝るのだが、今回はそうはいかなかった。
耐えがたい痛みに心が折れそうだ。
急遽マッサージ店に駆け込んだ私。
施術にあたり柔軟の確認をしてもらったのだが、驚愕の事実が判明した。
背中で左右の手を上下から伸ばしてくっつけようとしたが、まさかの両手が付かなくなっていたのだ。
前はちゃんと付いたはずなのに。
放っておいた運動不足問題も無視できなくなった。
このままじゃ日常生活に支障が出るくらいだ。
そういえば最近肩が上がっていないな~なんて思っていた。
そんな体からのSOS信号に本気で向き合わなかったツケがまわってきたのだ。
でも、ようやくプロによるコリほぐしが始まる。
感無量だ。これで痛みから解放されるのだ。
しかし、揉んでもらって気づいたのだが全部痛い。
手首から膝の間以外、まさかの全てが痛い。
マッサージ師さんが揉みながら笑っちゃうほどだ。相当なものらしい。
こっちも釣られて笑うが、笑いながら泣きたい気分だ。気持ちよさと痛みと息苦しさが混同して軽くパニックである。
さぁこれで痛みは治るはずだ。
本当によかったよかった。
・・・と言い聞かせていたのだが。
痛みが、引かない。
動けなくなるほどの痛みは去ったものの、激痛が走るところは相変わらずパンッパンに腫れている感じだ。
自分の体に嘲笑われているようだ。
己の体なんだから意地を張らずに揉みほぐれてくれ・・・。
マッサージ師さんが全身のツボを丁寧に押してくれているのに、バネでも入っているかの如くすぐ元に戻って張ってしまう。
なんということだろう。
もうしばらく通わないといけない。
美のためじゃなく悶え苦しむほどのコリの苦しみから解放される為だ。
姿勢の悪さだの運動不足だの、理由がしょーもなくて自分が情けない。
これが何日も続くようなら整体にも行くことにした。
コリなどで七転八倒する羽目になるなんて、悲しい。
今年の抱負に追加しよう。
『毎日運動』
朝のラジオ体操を日課にしなければ。
作成者 スマホをトイレに置き忘れ、水族館の出口を探して散々迷いつつ、優しい人達のおかげでソラマチから無事生還した あかね