「初心」とは初めての心と書く。
初めてということはなーんにも知らないということだ。
そんな状態で、参考書ではなくいきなり問題集を渡された気分。
こりゃ一体どうしたものか・・・。
ということでことの発端を話したい。
実は1年ほど前に無料の音楽制作ソフトに出会ってから、たまーにオリジナル曲を作るようになった。
PCのキーボードをポチポチと押して、何やら楽器の音を足してあれやこれやとやってみている。
しかし、やはりPCでの音楽制作において多くの人が引っかかるところに私も引っかかった。
キーボードじゃリズムが取れない!
キーボードでピアノと同じように打とうとしても、右下のキーから左上のキーに飛ぶとなるとどうしてもリズムが狂う。
それにピアノとはやはり違う感触にどうしても慣れない。
それがもどかしくなってきたのだ。
そこで欲しくなったもの・・・
そう、ピアノである。
まず頭に浮かんだのは普通のピアノだ。
学生時代、休み時間に音楽室のピアノを触りに行ったり自宅のピアノで遊んだり習いに行ったりしていたので扱いには多少慣れている。
(ブランクが数十年あるのでスキルは無いようなもんだが)
ただ困ったことに今の家に置くスペースは無い。
ならば電子ピアノはどうだろう?
軽く調べてみると鍵盤数はもちろんフルの88鍵なので横には長いが、スリムなタイプも多くあるようだ。
ちなみに祖母の家にはエレクトーンもあったのだが、私が生まれた時から既に数十年前の物だったのでそこかしこが壊れていた。
しかしボヨヨヨーンと変に響く音は子供にとっては面白く、また内蔵されているドラム等のリズムがなんだか古くさくて趣があったのでよく触っていた。
電子ピアノというと、ピアノとエレクトーンのハイブリッドみたいなものなのではないだろうか?(よくわからないけど!)
そこで電子ピアノなるものを買おうか悩んだものの、そこでまた引っかかった。
私はPCの音楽制作ソフトでスムーズにメロディを打ち込むための鍵盤が欲しいのだ。
電子ピアノはそれ自体から音が出る楽器であって、弾いたメロディをデータ化してPCに送ることはできないらしい。
そうなったらもう一択である。
MIDIキーボードだ。
「ミディ」と読むらしい。
KDDIみたいな読み方をしていたが、違ったようだ。
どおりで読みにくいわけだ。
しかしそこでまた問題が出てきた。
なんっっっもわからん!
まずどれをどう選べばいいのかわからない。
色んなメーカーで種類が豊富過ぎて迷うほどあるというわけでもないのだが、それらの機能を全く理解していないので違いも何も分からない。
ということでタイトルにあるような初心者向けの記事を読めばいいのだと思い立った。
そうして色々な記事を拝見し、お勉強することにした。
しかし、まず一言言わせてもらう。
「初心者向け」と言ったはずだ。
ちゃんと検索にはそのワードを入れた。
初心者とは何一つ分からない人ということだ。
何が分からないのか分からない段階である。
なのに、初めて聞くカタカナ用語を聞いたこともないカタカナ語で説明している。
何故だ。
例えば「ミキサーとはミキシングするものです」とか
「サスティンペダルが付いていると便利ですよね」とか
更に「DAWがバンドルしているから安心ですよね☆」
なんじゃそりゃー!
ルー◯柴かっ!!
とツッコまずにはいられなかった。
アルペジオとは惑星の名前かなにかだろうか?
それにDAWとはなんなのだ。ダウ?ドウ?
そうした記事を書いた方々的にはそれらの言葉を知った上での「初心者」なのだ。
もしかしたらとりあえず1台は持っているけど更に詳しくなりたい!という人向けなのかもしれない。
彼らのいう初心者はレベル1なのだろうが、私の初心者レベルは0だ。
ミキシングなんて言われてもスムージーでも作るのかしら?というところから始まる。
そんな私はMIDIキーボードの機能説明を理解したいからこそ、そのカタカナ用語を赤子でも分かるように説明してほしかったのだが・・・などと勝手なことを思ってしまった。
それなら教室に通うか本を買え、ということであろう。
ちなみにメーカーさんのカタログには一通り目を通してある。
細かい注意書きまで読んだ。
だがやはりそこも超初心者にとってはルー◯柴さんワールド全開だった。
というわけで色々ツッコんだが、ある程度は理解している人向けの記事が多くて困っているナウ。と思わず死語が出てくるほど難しい。
ぴえん超えてパオン。
(使い方はこれで合っているのだろうか?)
そしてその後もネットで色々調べてみたものの、用語説明の詳しいまとめ記事みたいなものは見当たらない。
いくつかの記事の中でようやく「バンドル」とは「付属しているもの」のことを指すらしいということがわかったくらいで、トランスポーズとかバスレフは未だによく分からない。
バスレフと言われて一番初めにトカレフを想像した私には難しすぎる。
実際に商品を触ってみたら分かるのかもしれないが、店頭に演奏できるMIDIキーボードが置いてあるところというと大きめの楽器屋さんじゃないと無さそうだ。
だがその前にまずは本屋さんに行くべきだろう。
でないと楽器屋さんで知識豊富な店員さんとルー◯柴さん的トークが出来ない。
今のままでは詳しい人からしたら「そんなことも知らないの?」と思われてしまう。
とはいえ初心者というのはそういうもんだ。
恥ずかしいことではない。
ただある程度は知っておいて、店員さんに1から説明させるような迷惑をかけることは避けたいものだ。
こうして私のMIDIキーボード探しの旅は始まったのである。
まずはバナナと小松菜とヨーグルトをミキシングして、エッグをスクランブルしてから楽器ショップにレディゴーしようと思う。
作成者 見知らぬカタカナ用語で頭がパンク中のあかね