悲しみの果て

最近のゲームは複雑だ。

ゲームボーイ世代からしたらなんかこう・・・ちょっと面倒くさい。

ゲームボーイのゲームはかなりシンプルなのでサラッと始めて無心で進められるのが良い。

テトリスとかインベーダーゲームほど単純ではないけれど操作が簡単でちょっとしたストーリーがあり、気楽にできるソフトが多い感じだ。

みんなが知っているものというとマリオやカービィドンキーコングだろうか。

あれはもうめちゃくちゃやり込んだ記憶がある。

ゲームボーイの機器では簡単に起きてしまいがちなバグ(普通は行けない場所に入り込んで抜け出せなくなったり延々と歩き回ったりするやつ)も懐かしい。

 

さて、そんな古いゲーム機の話をどうして始めたかというと

牧場物語2がやりたい!

と唐突ながら思ったからだ。

 

今は新しいゲーム機で出来る新しい牧場物語シリーズもあるらしいが、私がやりたいのはゲームボーイカラーでやる牧場物語2なのだ。

粗いドット絵なのにキュンとしてしまうほど可愛いうしさんやにわとりやひよこを世話したくてたまらなくなったのである。

 

なのに・・・

 

なのに・・・

 

ゲームボーイカラー壊れた。

 

悲しい。悲しすぎて吐きそう。

昨日からやりたくてワクワクしてた私の気持ちを返してほしい。

 

うしさんをブラシで洗った直後に見れるニコッとした笑顔(1秒持続)も、

手に入れるまでが長い高級な温室で素敵なお花を育てることも、

台風の前の日に急いでスイカを収穫する苦労も、

集荷ギリギリまで魚を釣って稼いだお金を見てニヤけることも、

 

なにもできない。

 

本当に泣きそう。

 

ちなみに新しい牧場物語やればいいじゃんと思うかもしれないが、あれはもう違うものだと思ってる。

ドット絵じゃなきゃダメなのだ。

ドット絵だからこそ可愛かったのだ。

綺麗な絵柄で内容が複雑化した牧場物語がやりたいわけじゃない。

 

ということで修理したい。

どこかでお願いできないだろうか?

23年前に発売したゲーム機なんて流石に天下の任天堂でも修理対象外なのである。

 

もしくは壊れていないゲームボーイを買えないだろうか?

どうやらカセットは無事のようなので、本体さえあればできそうなのだ。

一応諦めの気持ちも持っていなければならないが、まだ諦めたくないのでどうにかしようと思う。

 

あぁうしさん・・・

また会いたい。

 

 

 

作成者 嵐の次の日に不機嫌になったうしさんがジトっとした目で見てくるのも可愛くて仕方がなかったあかね

毎朝聞こえる謎の声

空高く秋晴れが心地いい朝。

優雅にコーヒーでも飲もうかしらとキッチンに向かう途中で段ボールの角に小指をぶつけ、ジンジンと地味な痛みを感じながらインスタントコーヒーを注ぎ、爽やかな朝の空気でも入れましょうと窓を開けると毎朝必ず聞こえてくる声。


「「フォオオーーーー!!!」」

「「・・・フォオォーーーーーー!!!!!」」


いつも思うけど一体なんの声なんだ。

登校中の元気な小学生の雄叫びだと思っていたけれど、いつも同じように聞こえるから録音なのかとも疑っている。

もしくは誰かの朝の気合一発入魂儀式の発声とかだろうか。

 

気になる。

 

 


作成者 最近疲れ過ぎて毎朝ヨダレの海に沈んでいるあかね

映画「CUBE」日本語版リメイク!?

1997年というと24年前。

その年にカナダで公開された密室スリラー映画『CUBE』は、ゾッと血の気が引く展開やスプラッタの惨劇に目が離せない恐ろしいストーリーで話題になったものだ。(日本では1998年公開かも)

裏切り、悲劇、謎、絶望・・・

狂っていく人たち。

あれはダメだ。怖すぎる。

シーンの一つ一つが目に焼き付いて離れないほどがっつりトラウマになった映画の一つである。

なんなら可愛いお菓子の「なんちゃらキューブ♡」という商品名を見てもこの映画を思い出してしまうほど影響されている。

 

トラウマっていうのは厄介だ。

随分前のことでもハッキリと脳内再生できてしまう。

この映画を見てから一体何年経ったと思っているんだ。いい加減にしてほしい。

一刻も早くあの恐怖が薄れてほしいもんだが、未だにお菓子の名前にも反応して瞬時にトラウマシーンが脳内再生されてしまう。

それほど『CUBE』は衝撃的なのだ。

 

ちなみに私は当時、そこまでホラーやスリラー映画などは見たことがなかった。

1990年公開の「ホームアローン」とか1997年公開の「タイタニック」など、わくわく楽しい話や切なく感動する話の方が好きだったからだ。

それなのになぜ突然怖い映画に手を出したのか。

それはこの映画がこれまでとは異質な新しいスリラーだったからである。

※以降ネタバレ含む。

 

というのも、それまでのスリラー映画は"何か恐ろしいものから逃げる"というアクション的な要素が強いのが定石であった。

しかしこの映画はこれまでと違って恐ろしいものから一瞬たりとも離れることができない。

何故なら登場人物達は全員常にその"恐ろしいものの中にいる"からだ。

逃げるしアクションもあるが、これまでのスリラー映画のように安堵(というか油断)できる瞬間が一切無い。

逃げているけれど、逃げられないのである。

 

この映画は登場人物が現れてラストシーンに至るまでの背景はほぼ変わらない。

ストーリー上では次の部屋へ次の部屋へと移動していることになっているのだが、実際には撮影セットをちょこっとお直しするだけ。

そうして同じ場所で撮影することで低予算での撮影を可能にしたのだ。

それも話題となった理由の一つである。

 

そしてそれはつまり、ストーリーや演技が重要だということだ。

同じ(ような)場所で物語が完結するということは、鬼気迫る演技が無ければ淡白な感じになってしまうしそれによって感情移入することも難しくなる。

登場人物の表情や行動、そしてカメラワークによる恐ろしさの表現。

そういった演出がもしハマらなければ、下手をしたらとんでもないB級映画に成り下がる危険があったのである。

でも、そうはならなかったのだ。

 

この映画は"キューブ"と呼ばれる小さな正方形の部屋のような場所に数人の人間が閉じ込められて物語は進んでいく。

部屋から部屋へと出口を求めて進むのだが、正解以外の部屋には死のトラップが仕掛けられている。

しかも進む中でその部屋自体も移動してしまうのだ。

迷路において道順が変わってしまうなんて鬼畜すぎる。

 

その小さな部屋の中で残酷な運命や残忍な人間性が溢れかえり、不可解な選択が迫られる中でジリジリと精神がやられる主人公たち。

考える時間もないまま進まなければいけないこともある。

しかもそんな簡単に命潰えてたまるか!と思っている人ほど間違った選択をしてしまう気がする。

あぁ恐ろしや。

そんなスリラーの新ジャンルとして評価された映画『CUBE』が、今回は日本人によって蘇ったというわけだ。

 

何故そんなところにいるのか。

出口はどこなのか。

何が何だかわからない。

その恐ろしい閉鎖空間から脱出する為に謎を解いて進んでいくのだが、間違ったら死ぬ

そうして次第に全員が追い込まれていくのだ。

時間制限がある中で常に正解の部屋を導き出さないと死んでしまう。

無茶で理不尽な話だ。

発狂待ったなしである。

 

閉鎖空間では人ってこうなるんだな。

こんなところでこんな目に合うなんて脚本家は正気じゃないな、

なんて当時は思ったものだ。

 

そしてホラーやスリラーを見た後に共通することだが、この映画を見た日は狭い場所が怖くなった。

トイレやお風呂などにびくつきながら入り、用が済んだら瞬時に飛び出した記憶がある。

 

あ、今ではちょいちょい似たような監禁展開の映画があるので「よくあるじゃん」と思うかもしれないが、昔としては新しかったのだ。

あと鬼滅の刃にて"サイコロステーキ先輩"と命名されたキャラクターがいたが、その名に相応しい人物が出てきたのはこの映画が初めてだ。

バイオハザードの彼(あの人は先輩というよりもサイコロステーキ隊長な気がする)も有名だろうが、この映画が初登場だ。たぶん。

 

そんな『CUBE』が今回日本版としてリメイクされ、菅田将暉さん達が演じているらしいが・・・

 

見たい。

でもこわい。

でも見たい。

 

見終わった後に精神が疲弊することは確実だが、あの衝撃をもう一度受けたいような・・・

 

もう二度と受けたくないような・・・。

 

リメイクということでストーリーに何かしらの変化があるのかどうかも少し気になるところだ。

10月22日の公開日が楽しみである。

 

ちなみに私からはオススメするとかしないということは言えない。

だって見たら私のように、何年経っても夢にも出てくる危険性があるからだ。

でもスリラー映画としては、そうして恐怖を植え付けられるほど衝撃を与えるということで素晴らしいとも言える。

ある意味、これも心に残る作品だ。

残ってほしくはなかったというのが本音ではあるが。

 

 

 

作成者 カナダ版のCUBEのことを調べているうちにラストシーンが記憶と全く違うことに恐怖を感じているあかね

 

私が覚えているあの『CUBE』は一体・・・?

肉無し焼きそばいいかもしれん

さきほど朝っぱらから焼きそばを作って食してしまった。

お昼ご飯用に作り置きしておこうと思っていたのに、寝ぼけていたのか知らんがハッと気が付いたら箸を手に取って半分無くなっていたのだ。

朝はごろっとグラノーラのチョコのやつにするはずだったのだが。

 

しかも豚肉を入れようとしていたが忘れた。

半熟目玉焼きはちゃんと乗せたくせに。

肉が無いなんて焼きそばじゃないじゃん!

 

などと寝ぼけ眼を擦りあげながら文句をたれ、意識をはっきり取り戻してから改めてその肉無し焼きそばを食べてみたところ・・・

 

あれ?

 

いいな。

 

肉、無くていいな。

 

今まで焼きそばを食べた後は胃が重く感じていたが、今はそんなことない。

満たされているのに軽さを感じる。

重いのはお腹いっぱい食べたからだと思っていたが、そうではなかったようだ。

犯人は豚肉だったのだ!

 

ちなみに今回は豚肉を忘れた代わりに普段は入れない椎茸、揚げ玉、玉ねぎを投入している。

それらが良い感じに肉の代打として活躍しているのだ。

 

椎茸の香りや味の存在感が強くて豚肉の存在を忘れられ、少しだけ入れた揚げ玉が豚肉の脂の代わりに物足りなさをフォローしている。

また椎茸も細く切った玉ねぎもジューシーなので味がしっかり染み込むのも良い。

こりゃ良い発見をした。

 

若人からしたら「肉が無けりゃパワーが出ない!」と思うだろうが胃もたれ世代からしたらヨボヨボの胃を労ってあげないといけないので、こうした工夫が必要なのである。

 

単なる肉無し焼きそばだと寂しい感じになるだけだろうが、椎茸と揚げ玉(申し訳程度)と玉ねぎを入れた焼きそばは充足感を得られるのでオススメだ。

 

 

 

さーて。

お昼ご飯が無くなってしまったのでどうしよう。

 

 

 

作成者 昨日の夜にレンチンした豆乳入り甘酒が寂しそうにレンジ内で待っていたのを今朝発見したあかね

双子パンダちゃんのぬいぐるみ欲しい

先日めでたく名前が決まったシャオシャオとレイレイ

可愛い名前だ。

私が先日考えた名前とはえらく違う。

 

そんな双子ちゃん達がいる上野動物園は引き続きコロナ対策として整理券の予約をして入園するようになっているので、安心して行けるのではないだろうか。

マスクと除菌もしつつね。

 

と思ったけど今日・明日は気温が高めだし来週は雨も多い。

それに加えて10月は台風のシーズン。

しかも11月はかなり肌寒くなるのだ。

屋外である動物園はお天気が良く暖かい日に行きたいもの。

ようやくお出かけしてもいいかな〜という状況になってきたのに天気や気温がネックで二の足を踏んでしまう。

それにきっと緊急事態宣言明けなので外出する人がどっと増えることを考えたらおいそれと行くことはできぬ。

 

でも双子パンダちゃんのぬいぐるみほしい。

ということで検索してみたところ、ネットでのグッズ販売があるじゃないか!

 

本当なら本人(本獣?)を見てから買いたいので双子ちゃんのお披露目まで待つべきだと思うが、欲しいものがあるといても経ってもいられない性分なのである。

そこでネット販売のサイトを見てみたのだが・・・

似たようなものばっかりでよくわからん。

モフモフとかクタクタとか可愛いけれども何がどう違うのかはクリックしないと分からない。

もしかしたら大きさが違うだけかもしれないが、一覧を一目見てパッと分からないと急にテンションがさがってしまうめんどくさい性格なのだ。

 

なので一旦保留ということにした。

それにやっぱり実際に動物園に行った時に現地で買う方が良いだろう。

本物と会って「きゃーかわいい!」というテンションのままお土産屋さんに走る方が素敵な思い出になるはずだ。

 

そういえば前にミチタさんと北海道ののぼりべつクマ牧場に行った時も、クマさんのおっっきなぬいぐるみを買おうかどうしようか悩んだ結果「部屋を占拠される」という理由で諦めたことがある。

今回もおっっきな双子パンダちゃんのぬいぐるみがあったらいいなぁなんて考えていたが、調子に乗ると部屋の主を取って代わられるかもしれない。

ネットだと大きさがイメージしずらいし。

 

そのうちシャオシャオとレイレイに会いに行けるようになったら行くつもりではあるが、その魅力にやられて自分たちの居場所をなくすほど大きなぬいぐるみを買うような愚行はしないようにしようと心に決めた。

 

まぁそもそも小さいぬいぐるみを飾る場所さえ無いんだけどね。

 

 

作成者 ぬいぐるみだのナノブロックだのシルバニアファミリーといった場所を取るものばかり好きで困っちゃうあかね

若かりし頃に遭遇した痴漢

痴漢。

 

どの時代にもいるだろう。

無許可で他人の体を触ったりする変態である。

触られた方はそりゃあ許せない。

しかも「油断してるのが悪い」とか「ミニスカートを履いていたから」などと訳の分からない理屈で批判されることもしばしばある。

そんな風に痴漢を正当化したり、被害者に非があるかの如く批判されるのも痴漢被害の問題じゃないかと思う。

 

まぁ中には痴漢男を力づくで電車から引きずり下ろす猛者もいるし、しっかりガッツリ訴えて制裁を加える人もいる。

悪いことをすれば相応の目に合うのである。

結局犯罪は犯罪なのだ。

いくら被害者を悪く言ってみても、所詮は負け犬の遠吠えである。

 

さて、そんな痴漢被害であるが・・・例に漏れず私も何回か経験がある。

今回はその中で印象に残っている痴漢エピソードだ。

 

 

痴漢記録①「つり革に捕まって爆睡中」

大学生の時だったと思う。

今思えばものすっっごくダサい、ずんぐりむっくりなチェックの服を着て電車に乗っていた時のことだ。

サワサワ。

サワサワ。

おしりに違和感があって目が覚めた。

(あ、痴漢だな。)

寝ぼけてはいたが、瞬時に気づいた。

ふとガラス窓を見ると小さなじーさんが後ろにピッタリくっついて立っている。

(ちっさなじーさんだなぁ。)

サワサワ。

サワサワ。

サワサワサワ。

(・・・しつこい)

サワサワ。

サワサワ。

ワサワサワサ。

と、ここで私はブチ切れた。

「「「おい!こっちは眠いんだよぉおおお!!

じゃまするなぁぁあぁ!!」」」

しつこい痴漢じーさんに私は頭の中で怒鳴り散らした。

そう、頭の中でである。

声は一切出していない。

というのも私本体はなんと爆睡中

眠すぎてどうしても起きられず、つり革に捕まっているのが精一杯だったのだ。

すると突然電車が大きく揺れた。

夢現な私の体はもう電車に揺られるがまま。

つり革を軸にまさかの半回転。

ビックリしたのはじーさんだ。

全然反応がないから調子に乗っていたんだろう。

おとなしい女性だとでも思ったに違いない。

それがいきなり電車の揺れと共にくるりんぱ。

合いたくもない目と目ががっちゃんこ。

流石に起きた私がバッチリじーさんの目を捉えるとじーさんはビクッとたじろぎ、そのまま他の車両へ消えていった。

 

 

痴漢記録②ネメシス系痴漢

満員電車での通勤途中、背の高い大柄な男性が私の真後ろに立っていた。

190cmは悠に超えた大男だ。

電車が動き始めて数分後、その大男が急にクルッと振り向いたかと思うと・・・

いきなり手を胸元に突っ込んできた

(えーーー!?オイオイオオイ!!なんだ!?)

パニックになった私は咄嗟に胸元をギュッとおさえた。

それから大男との攻防戦が開始。

一生懸命手を突っ込もうとする大男と、服の上からギュウギュウ抑えて防御する私との戦いだ。

こっちは死ぬ気で隙間を無くそうとしているが、その大男は一切動じず。

めげずにグイグイくるので流石に恐ろしすぎて声も出なかった。

しかも電車の荷物棚辺りに頭がありラグビー体型の大男だ。

激昂して殴られたらひとたまりもない。

どうする!?どうする!?

 

私はチラリと次の駅名を確認した。

よし、ここで降りて他の線に乗り換えよう!

電車が駅に到着し、混雑している人々が塊のまま後車する流れに乗ってなんとか無事にホームへ降り立った。

あぁ、恐ろしかった。

私は安堵して別のホームへと足を運んだ。

しかし・・・

 

本当の恐怖はこれからだった。

 


ということで遠い昔に遭遇した痴漢の中で印象的だった二つを紹介してみた。

いかがだろうか?

性別関係なく痴漢の被害は誰でも起こりうることだ。

誠に遺憾である。

自分のおしりとかじゃ満足できないものか。

 

ちなみに最初の話だが、痴漢よりも爆睡して半回転した自分の方が印象的だったという話だ。

「そんなことある?」と思うかもしれないが、私は昔から眠気には勝てないのだ。

センター試験の最中でも、

ご飯を食べている時でも、

プールで泳いでいる時でもだ。

よく今まで事故が起こらなかったな、と思ったくらいである。

 

そして2つ目の方はタイトルを「ネメシス系痴漢」にしたが、理由は簡単。

乗り換えのホームで安堵する私の真後ろに奴が平然と立っていたからだ

私はそれまで冷や汗というものは腹痛くらいでしか感じたことがなかったが、生まれて初めて恐怖で冷や汗が出た。

奴は正気じゃない。

というか人間なのかどうかも疑わしいというほどだ。

そしてその後も私は必死で逃げた。

電車を乗り換え、ホームの端から端まで移動し、再び同じ線に乗り・・・

しかしそんな私の努力虚しく、奴は諦めずにずっっっと追いかけてきたのだ。

いや、本当にしつこかった。

「ネメシス」とはバイオハザードというゲームでしつこく追いかけてくる敵ゾンビのことだが、冬だったのでゴツい厚手のコートを着込み見上げるほど大きい大男はまさにネメシスそのもの。

この絶壁ゴリラ体型に何故か執着するネメシスを回避するべく逃げ回り、だいたい10・20分は追い回されただろう。

どうにか撒くためにドアが閉まる直前に電車に乗り込んだりもしたが、あろうことか片手で軽ーくドアを押さえてまた乗り込んでくるのだ。

・・・なんかもうあれは本当にネメシスだったのかもしれん。

警備員室に着くまで生きた心地がしなかった。

 

その後は仕事先に連絡するタイミングもなく無断遅刻をしてしまったのでションボリしながら報告がてら上司に泣きついたら

「ヒールで足に穴ぁ開けとけ!んなもん!」

と素敵なアドバイスをくださったので、次からはピンヒールを履いておこうと心に誓ったのであった。

ちなみに上司はかなりの美人な元ヤンだ(たぶん)

きっと彼女なら相手がネメシスだとしても勇敢に果敢に立ち向かって足にヒールで大穴開けそうである。

とはいえ、あんまり過激なことはお勧めできない。

なかには逆ギレして暴れ牛と化す痴漢もいるからだ。

きっと現行犯逮捕でないと捕まえられないし証拠が無いと立件できなかったりするのを良いことに調子に乗っているのである。

目撃情報があったり触ってきた手を掴むなどしないとなかなか捕まえにくいことはあるが、痴漢は許されざることである。

しっかりと制裁を加えて二度とおかしな気を起こさぬようにしたいものだ。

ということで、ネメシスの撃退法を知っている方は教えてほしい。

 

 

 

作成者 痴漢男を足払いして引き倒しホームへ引き摺り下ろして罵倒を浴びせ続けた伝説の先輩を思い出したあかね

 

目撃者曰く、痴漢男は泣いていたらしい。

握力50超えの自衛隊志望のムキムキ女性をターゲットにするなんて身の程知らずである。

強力磁石で指の皮ちぎれたよ

"強力"との記載を見て購入を決めた。

DAISOにて販売している磁石付きフックのことだ。

キッチンの調理器具をどうしても吊るして収納したかったのだ。

 

というのも、私は片付けが上手くできない。

整理整頓は好きなのに片付け方がへたっぴなのだ。

キッチンツールなんて引き出しの中のケースにごちゃごちゃ山積みになっていた。

ケースに入れているのに何故山積みになるのかわからないが、とにかく使い勝手が悪い。

 

そう思いつつ引っ越してきて早数年。

"磁石フックでキッチンツールを引っ掛ける"というネット記事を見て「こりゃあいいや!」と思い実行に移すことにしたのだ。

 

記事では普通の磁石付きフックを利用していたのだが、私は動きが雑なのできっと間違えて引っ張って落としてしまうだろう。

強力磁石ならばそんな私でも安心!

ということで購入したのだが↓↓↓

 

「さーくっつけようかな〜」

と6つある磁石をまとめて雑に掴んだところ、

バチンッ!!

磁石同士がくっついてしまった。

私の指を挟んだまま。

 

一瞬ギョッとしたが、すぐ離せばよかろうと思い空いてる手で引っ張った。

 

するとこんどは皮だけ挟まってしまった。

 

「あーあ、まったく。強力な磁石だなぁ〜」

などと自分で買っておきながら文句を言いつつ余裕綽々で取ろうとしたのだが・・・

 

取れない。

 

え、取れないんだけど?

 

ゾッとした。

結構力を入れているのにビクともしない。

 

「ま、まぁまぁ強力じゃんか!やるねぇ!」

と明らかな強がりを言いながら手汗を滲ませる私。

 

取り残された指の皮はギリギリと圧力を感じている。

ものすごく痛い。

 

片手を磁石で封じ込まれているので引き剥がすにはもう片方の手しかない。

私は「強力」の方の磁石を選んだことを後悔した。

なんてことだ。こんなにも強いとは・・・。

 

私の片手の力では磁石同士を引き離すことは不可能だ。

となると、

無理やり引っ張る以外に方法は無い

 

もうこの時点で痛すぎて涙が滲み出ていた。

早くこの痛みから解放されたい。

早く早く!

 

と、死に物狂いで引っ張ってみたこところ

ようやく磁石のプレス攻撃から逃れることができた。

 

あーよかったよかった。

指の皮引きちぎれたけど。

 

血が滲み出る指を眺めながら、私は仲良しこよしでひっつきあっている磁石付きフックを今度は両手で離すことにした。

 

が、またしても取れない。

 

えっ・・・?

取れないんだけど?

 

さっきも同じようなことを思ったが、この強力磁石付きフック達は

「離れるもんか!俺たちゃずっと一緒だぜ!」

とばかりにくっついている。

 

しかし、そんな風に言われたってこっちは一刻も早くキッチンツールを吊るして使いたいのだ。

「君たちは引き離される運命なんだ。悪いな・・・」という気持ちと「磁石相手に何言ってるんだわたしゃ」という気持ちが混ざり合いながら、私は全力で離すことにした。

 

そう、両手でしかも全力じゃないと離すことができないのだ。

そりゃあ片手に挟まったりしたらもうおしまいである。

私は指の皮一枚が傷ついた程度で済んだが、これは危険である。

 

いや、もちろんキチンと丁寧に扱えばいいのだ。

私のようにまとめて掴んだりしたらもう彼ら(磁石達)は離れようとしなくなる。

それほどまでに彼らは仲が良いのだ。

麦◯らの一味の絆くらい強い。

 

ちなみにその後は一つ一つを本気の全力でなんとか引き離すことに成功。

無事に換気扇のところに仲良く並べてくっつけることができた。

引き離されはしたものの、これで彼らはいつも一緒である!

 

しかし"強力"磁石は要注意だ。

もし間違って小さい子が遊ぼうとしたら・・・想像するのも恐ろしくて敵わない。

磁石で怪我なんて予測しにくいかもしれないが、大人でも気をつけて扱わねばならないものなのだ。

私の二の舞になる人が居ないことを願う。

 

 

 

作成者 前にも強力磁石がくっついてえらい目に合ったのに同じことを繰り返すあかね